成績の個人通知

※本用語の解説は1992年に作成されたものです。

大学入学者選抜試験の成績を受験者個人に通知すること。主として,大学入試センター試験の今後の課題として,臨時教育審議会(昭和60年6月第1次答申)で提起されたが、これを受けた文部省の大学入試改革協議会(昭和63年2月報告)において検討された結果,「当面は,受験生個人への試験結果の通知は行わないこととする。」とされたものである。大学入試センター試験の将来的な検討課題のーつであるが,①この試験の趣旨等(性格)との関連,②各大学の入学者選抜に及ぼす影響,③入試の多様化個性化との関係,④いわゆる輪切り序列化の助長のおそれなど,基本的な在り方についての十分な議論が必要といわれている。
また,検討に当たっては,情報公開制度との関連も避けられない。