学習指導要領

※本用語の解説は1992年に作成されたものです。

小学校,中学校,高等学校及び特殊教育諸学校(盲学校,聾学校及び養護学校)のそれぞれの学校において教育課程を編成する際の基準であり,文部大臣が決定し公示する(学校教育法第43条,学校教育法施行規則第57条の2)。
この学習指導要領は,当初は,参考資料的な性格が強かったが,昭和35年10月の学校教育法施行規則の一部改正により,告示形式がとられたのに伴い法的な拘束性が明確にされ,また,教科書検定の基準のーつともなっていて,検定教科書はこれに従って編集執筆されることになっている。
大学入試においても,文部省の大学入学者選抜実施要項により,「学力検査は,高等学校学習指導要領に準拠し,高等学校教育の正常な発展の障害とならないよう十分留意して実施するものとする」(同実施要項第4の1の(1))とされており,大学入試センター試験についても,同様の定めがある(大学入試センター試験実施要項3の(1))。
学習指導要領は,おおむね10年ごとに改訂されており,現在のものは昭和53年8月に定められ,高等学校学習指導要領については,昭和57年度から学年進行で実施され,昭和60年度入学者選抜からこれにより実施されている。最近では平成元年3月に改訂があり,これによる大学入試は,平成9年度からということになる。