点字試験
※本用語の解説は1992年に作成されたものです。
身体に障害のある入学志願者については,その能力・適性等に応じた学部等への進学の機会を広げる観点から,受験の機会を確保するよう配慮すること(大学入学者選抜実施要項第13の2)となっており,大学入試センター試験では,障害の種類,程度に応じ,出題,解答の方法,試験場の整備等,特別の配慮を行うものとされている。この場合,盲者の入学志願者に対しては,点字による出題,試験時間の延長,特定試験場の設定等の措置がとられている。この措置を希望する志願者は,出願時に通常の志願票のほかに,身体障害者受験特別措置申請書を提出することになっており,大学入試センターでは,その内容を審査の上特別措置を決定している。
点字試験問題は,一般の試験問題と同じ問題を点訳したもので,点訳できないものについては,それに代わる代替問題が準備される。解答は,点字用解答用紙により,試験時間は一般の試験時間の1.5倍を設定されている。また,点字器等の持参使用,試験室入口までの付添者の同伴等特別の措置がされている。
なお,各大学における個別学力検査等についても,該当者があるときは,それぞれが定める方法で実施されている。