ACH(AchievementTest)

※本用語の解説は1992年に作成されたものです。

ACHは,achievement(到達度)の頭文字を採った呼称で,SAT(進学適性テスト)と同様にCB(大学入試協議会)が主催するテストであり,アメリカの大学入学者の選抜資料として利用されている。ただし,SATとは違ってACH(学力テスト)を課す大学はあまり多くなく,約150大学が1~3科目の受験を要求している。
このテストは,むしろ,入学後の科目履修について指導する際の資料として活用される場合も多く,大学のなかには特定の試験科目について受験を奨励するところもある。
試験科目は英語(英作文,英文学),社会(米国史・社会,欧州史・世界),数学(数学I,数学II),外国語(フランス語,ドイツ語,スペイン語,ラテン語,ヘブライ語,イタリア語),理科(生物,化学,物理)の5教科15科目が用意されており,それぞれ試験時間は1時間である。
試験は全国一斉に行われ,年間回数は試験科目によって異なるが,英作文や数学Iは5回,ヘブライ語などは2回である。受験資格には何ら制限はなく,何歳でも何回でも受験することができる。年間の延べ受験者数は年度によって多少の違いはあるが,英作文や数学Iの受験者が多く,約20万人の規模である。