一芸入試

※本用語の解説は1992年に作成されたものです。

大学入学者の選抜は,調査書の内容,学力検査面接小論文その他の能力・適性等に関する検査の成績,大学が必要に応じて実施する健康診断,その他大学が必要と認める資料により,入学志願者の能力・適性等を合理的に総合して判定するものとされており,この場合,スポーツ・文化等の各種分野における諸活動を適切に評価することが望ましいとされている(大学入学者選抜実施要項第1の1)。
このような基本的な考えの下で,各大学・学部は,当該大学・学部の目的,特色,専門分野等の特性に応じ,評価尺度の多元化・複数化を含め,大学入学者選抜の多様化を推進することが求められており,大学入学志願者の特に秀でた適性・能力等を重視して行う選抜方式が,一芸入試と呼ばれている。具体的には,各大学が募集要項で定めているが,スポーツで全国優勝したとか,賞を得たとか,資格を持っているとか,生徒会長をしたとか,ボランティア活動をしたとか,多様である。
ただし,選抜において重視される一芸と入学後の大学・学部の教育内容との関連性がないものもあり,疑問視する見方もある。