入試の多様化
※本用語の解説は1992年に作成されたものです。
大学入学者選抜における,点数絶対主義,偏差値偏重の受験競争の改善策として,各大学は,学力検査のみに偏ることなく,調査書,面接,小論文,実技検査等々,を適切に組み合わせて入学志願者の能力・適性等を多面的に判定しようというもの。臨時教育審議会(昭和60年6月第1次答申)においても,「入学者選抜方法の改善を図るためには,人間を多面的に評価し,選抜の方法や基準の多様化,多元化を図らなければならない。」と提言されている。
また,中央教育審議会「新しい時代に対応する教育改革」(平成3年4月答申)では,大学入学者選抜の改善等の中で評価尺度の多元化・複数化として,
(1〕学力基準の多元化・複数化
①調査書,②面接,③小論文,④実技検査などを加味し,学力検査にのみ偏らないように配慮する。
(2)特定の能力に重点を置いて選抜する方法
全教科の総点評価によるものではなく,秀でた特定教科や特定分野に重点を置く。
(3)部活動・生徒会活動・取得資格・社会的活動,その他を参考にする方法。
等々を相互に組み合わせて実施するよう提言されている。