編入学

※本用語の解説は1992年に作成されたものです。

大学における4年間のカリキュラムの初めの部分を省いて,途中年次から履修すべく入学することで,いわゆる途中年次への入学のことである。編入学のうち,転入学(大学に在籍している者について,別の大学の相当年次に入学させるもの),再入学(大学を退学した者について,同一の大学の相当年次に入学させるもの)といったものを区別し,短期大学又は高等専門学校を卒業し,大学の途中年次に入学することを狭義に編入学として規定する場合がある。(学校教育法第70条の3)
編入学の可否,要件,手続等については,各大学の学則で具体的に定められており,従来は,欠員があった場合のみ行うといった消極的な制度として運用されていたが,高等専門学校卒業生,短期大学卒業生等を前提にあらかじめ編入学定員を設定して行う積極的なものが増加しつつある。
なお,中央教育審議会(平成3年4月答申)は,編入学定員の設定方策の推進を提言し,学生の流動性を高め,高等学校卒業時点での大学選択が必ずしも自己の将来を規定してしまうものではないという意識が国民の間に広まっていくことを期待する,と述べている。