私費外国人留学生の入学者選抜

※本用語の解説は1992年に作成されたものです。

私費外国人留学生の大学等での受入れには,主に,①外国から日本の志望大学等の選考を経て,直接入学する方法,②大学附属の日本語教育施設や民間の日本語教育機関等に入学し,1年程度の日本語教育を履修した後,志望大学等の選考を経て進学する方法の二つがある。
私費外国人留学生の入学選考は,一般の入学者選抜とは別の方法で,各大学が独自に定める方法で実施している。この場合,特に学力検査の実施に当たっては,私費外国人留学生が我が国と異なる教育制度の下で学習しているものであることを考慮し,適切な配慮が必要であることから,(財)日本国際教育協会は,昭和45年から,各大学が行う私費外国人留学生の入学者選抜の利用に供するための「私費外国人留学生統一試験」を,昭和58年からは,日本語能力判定のための「外国人日本語能力試験」をそれぞれ実施している。
各大学の外国人留学生の選抜においては,ほとんどの大学において,「これら二つの試験を受験していること」を募集要件のーつとしている。