社会人特別選抜
※本用語の解説は1992年に作成されたものです。
高等学校又は大学を卒業して一度社会に出てから再び大学教育を受けようと考えている社会人を対象に,一般の入学志願者とは異なる特別な方法で行う大学入学者選抜をいう。
この場合,高等学校卒業後の日時の経過などにかんがみ,広く本人の能力・適性等に応じた選抜がなされるよう学力検査の免除又は負担の軽減を図り,面接,小論文,その他大学が適当と認める資料を適切に組み合わせて課することが望ましいとされている。(大学入学者選抜実施要項第1の2の(2))
実施期日,出願資格,出願手続等は,各大学が個別に定めているが,試験は,小論文や面接が中心で,経験や勉学意欲等を見ることに主眼が置かれている。
なお,この制度は,社会人個人の向学心に応えるという面は当然のことながら,生涯学習の見地から,その充実が要請されており,この選抜を行う大学も次第に増加している。平成4年度は,国公立大学で31大学42学部がこれを実施することとなっているが,私立大学においても100大学を越えている。