新テスト

※本用語の解説は1992年に作成されたものです。

大学入試センター試験のこと。
昭和59年9月に内閣総理大臣から「我が国における社会の変化及び文化の発展に対応する教育の実現を期して各般にわたる施策に関し必要な改革を図るための基本的方策」の諮問を受けた臨時教育審議会(昭和60年6月第1次答申)から,大学入学者選抜制度の改革について,「現行の国公立大学共通第1次学力試験に代えて,新しく国公私立を通じて各大学が自由に利用できる“共通テスト”を創設する。」ことが提言された。
これを受けて文部省の大学入試改革協議会は「共通第1次学力試験に代わる新しいテスト」について研究協議を重ね具体化の構想を取りまとめた。しかし,この協議会の最終報告(昭和63年2月)において,このテストの名称については,結論が出ず,「テストの名称は,このテストの在り方を適切に表示したものとする」として,具体的な名称が提示されなかった。
このように名称がなかなか決まらなかったため,「共通テスト」や「新テスト」の用語がマスコミ等で使われ,昭和63年8月の文部大臣裁定により正式に「大学入試センター試験」と決定された後も,通称として使われている。