アドミッション・オフィス(Admission Office)

※本用語の解説は1992年に作成されたものです。

大学の入試担当部門のことをいい,アメリカにおいては,ほとんどの大学に置かれている。アメリカの大学の重要な事務組織のーつで,多くの専門職員(Admission Officer)を持ち,学生の募集から選抜,入学後の教育面での助言,指導などに中心的な役割を果たしている。入学者選抜の基本的政策や方針については,大学の理事会,入試委員会等の権限が強いが,具体的な問題については,アドミッション・オフィスに委ねられているのがー般的である。

我が国においては,入試改善会議報告(昭和46年12月)において,大学における入学者選抜事務処理体制の整備の必要性が提起され,これを受けて,昭和47年度から国立大学に初めて,入試事務担当の職制として「入学主幹」が設置され,順次各大学に設置されつつある。昭和61年度から入学主幹の一部が入試課長に改組され,組織の充実が進められている。

最近では,臨時教育審議会(昭和60年6月答申)において,「現在,各大学の入学者選抜の体制は,概して脆弱である。各大学のアドミッション・オフイス(入試担当部門)の設置又は強化を図る必要があり,」と指摘され,また,中央教育審議会(平成3年4月答申)においても,「大学の入試担当組織の充実として,入試改善を推進するために,各大学に入試専任教員を置き,事務局の人員も整備する必要がある。」との指摘もある。