ア・ラ・カルト方式
※本用語の解説は1992年に作成されたものです。
従来の共通第1次学力試験では,原則として5教科5科目(昭和61年度までは5教科7科目)をセットで全受験生に課していたが,大学入試センター試験については,各大学が,それぞれの判断と創意工夫により,自由に科目を定め利用できることになった(大学入試センター試験実施要項1)。したがって,大学が1教科1科目を指定することもできるし,5教科5科目を指定することもできることになった。
これが,料理用語であるア・ラ・カルト(献立表で好きな料理をーつずつ選んで注文する。)に似ているところから,大学入試センター試験の利用方式は,ア・ラ・カルト方式と呼ばれるようになったものである。平成4年度大学入試センター試験では,5教科を課している大学が109大学369学部(平成3年度は111大学374学部),4教科が48大学87学部(平成3年度は43大学71学部),3教科が84大学132学部(平成3年度は68大学102学部),2教科が18大学22学部(平成3年度は13大学16学部),1教科が5大学5学部(平成3年度は4大学4学部)と科目数の減少傾向があり,高等学校側からは,高等学校教育を歪めるのではないかとの意見があり,科目減には慎重な対応を要望されている。