追加合格
※本用語の解説は1992年に作成されたものです。
大学入学者選抜試験において,合格者を発表した後,入学辞退者が出て,入学手続きをした者が入学定員に満たない場合に,それを補充するため追加して合格者を決定・発表すること。当初の合格者を決定する際には,入学辞退者を見込んで行われているが,あくまで推定値であるので,追加の必要が生じることが多い。従来から,私立大学で行われており,一般には「補欠合格」といわれている。
国公立大学は,昭和62年度から受験機会の複数化(連続方式)を実施した際,はじめて,大量の入学辞退を経験し,その補充のための合格者決定・発表を行ったが,そのとき,補欠という言葉をさけて「追加合格」という用語が使われた(大学入学者選抜実施要項第11の3の(3))。
国公立大学では,その後,分離・分割方式も導入されたが,連続方式と併用されており,追加合格は実施されている。この場合,他大学に合格し入学手続きを完了した場合は,追加合格の対象としないこととしているので,追加合格者の決定に当たっては,大学間でフアクシミリによる入学手続状況についての情報交換が行われている。