特定分野利用

※本用語の解説は1992年に作成されたものです。

大学入試センター試験においては,国語,社会,数学,理科,外国語の5教科18科目について試験を実施しており,各大学は,この科目の中から,その大学が入学者選抜に利用する科目を指定し,前年の7月末日までに発表することにな・ている(大学入学者選抜実施要項第10の2)。
しかし,国語(200点)については,出題内容が「国語I・国語II」の範囲の「近代以降の文章(2問100点)」,「古典(1問50点)」,「漢文(1間50点)」と区分が明示されており,各大学は,この区分に従って,特定の分野を,例えば,「国語I・国語II(古典を除く。)」と指定し,利用することができることになっている。
これは,大学入試センター試験の基本構想を取りまとめた文部省の大学入試改革協議会報告(昭和63年2月)において,テストの利活用例のーつとして提案された「教科・科目内の特定の分野のみの利活用」で,現在,その具体化のーつとして,国語について実施されているもので,数大学がこれにより科目指定を行っている。これらの大学については,指定した分野についての成績が大学入試センターから提供される。