職業科(職業教育を主とする学科)
※本用語の解説は1992年に作成されたものです。
高等学校の学科は,「普通教育を主とする学科」(普通科)と「専門教育を主とする学科」に分けられており,専門教育を主とする学科については,農業,工業,商業,水産,家庭,商船,外国語等に関する学科が定められている(高等学校設置基準第6条)。
これらのうち,高等学校学習指導要領では,農業,工業,商業,水産,家庭,看護などの学科を「職業教育を主とする学科」と区分されている。
大学入学者選抜に関しては,商学,工学,農学,水産学,家政学,看護学等に関する大学・学部の学力検査実施科目については,一般の教科の一部に代えて職業に関する教科の出題等が望ましいとし,職業教育を主とする学科の卒業生が不利にならないよう特に考慮することとされている(大学入学者選抜実施要項第4の1の(6),(7))。
また,大学入試センター試験を利用する入学者選抜における個別試験については,職業教育を主とする学科の卒業生のため職業に関する基礎的,基本的科目を出題し,選択解答できるよう配慮することが望ましいとされている(同要項第10の1の(3))。
なお,大学入試センター試験では,職業教育を主とする学科の卒業生を考慮し,「エ業数理」と「簿記会計I・II」の科目が設けられている。