進学適性
※本用語の解説は1992年に作成されたものです。
進学適性とは,進学後における成功可能性をいう。それに影響する要因には,基礎となる学業の修得はもとより,学修や研究において新たな課題に取り組んで解決するのに必要な能力がある。前者は個々の学力と密接に関係しているのに対し,後者は,性格,興味,態度というような人的要素の影響が大きい。前者の測定を学力検査と呼び,後者の測定を目指した試験を進学適性検査と呼ぶことが多い。
この意味での進学適性検査において,学問分野を特定しているものと,特定されない普遍的なものを目指すものがある。アメリカでは,後者の例に,CollegeBoardのSAT(ScholasticAptitudeTest)があり,前者の例に,医学系大学入学試験MCAT(MedicalCollegeAdmissionTest)がある。MCATは,物理・化学・生物に関する学力検査と進学適性検査を組み合わせた複合検査等になっている。